3.いつものように、ある物件を勧められて…

― それだけ猛反対して阻止していたのに、今回の物件はどういう経緯で買うことになったのでしょう?

(奥様)いつものごとく「いいのがあるから見に行って」と言われまして。

(社長)で、見に行ったんだっけ?

(奥様)うん。「まだ人が住んでるから気をつけて」と言われて。

 

古家を解体中

 

― まだ前の所有者が住んでいる所だったんですか?

(社長)説明すると、古いアパートが建っていて入居者も数人入ってる状態で売りに出ている物件だったんです。それを会社で買取り、最初は入居者さんに対して賃貸管理をしてました。

 

― そういう状態で売りに出る物件があるのですね。

(社長)入居者さんに出て行ってもらって取り壊し、更地にした方が土地としては価値がありますけどね。けれど売主さんも高齢で、面倒なのでそのまま売りに出していた訳です。それを当社で買って、賃貸管理をしつつ入居者さんに「今度取り壊すので、新しいお住い探します」と言って立ち退き交渉をし、全員に出て行ってもらいました。

 

― なるほど。では最初から自分の家にしようと思っていた訳ではなくて、賜典株式会社で物件の一つとして買取った訳ですね。

(社長)そうです。それで、半年位かけて立ち退いてもらいました。

 

― そういった立ち退き交渉も、会社ではよくやってることなのでしょうか?

(社長)うーん。たまに。

 

― 今回は、交渉はスムーズに行きましたか?

(社長)スムーズに行きました。何も問題なく。

 

― 会社の一物件として仕入れた訳ですが、これは自分で買ってもいいなというのは、最初にあったのですか?

(社長)ちょっとはありました。(笑)

 

― それで、会社として買って、立ち退いてもらうまでの半年のどこかで、奥様に「見に行ってみて」と言った訳ですね。

(社長)そういうことです。

 

― それで、奥様は見に行ったのですか?

(奥様)見に行きました。一人で。

 

― 一人で行かれたんですね。車で無理やり連れて行かれたとかではなく。(笑)

(奥様)吉祥寺まですぐの所で便利そうだったので、ちょっと興味はあったんですよね。「吉祥寺まで自転車で行けるんだぁ」と思って。それで、ちょっと行って来ました。

 

― その時の印象は?

(奥様)まだ古いアパートが建ってたので、やっぱり今とは全然印象が違いましたね。でも場所はいいなぁと思って。ちょっと歩いて駅まで行ったら色々あるし。

 

― 駅まではどの位の場所なのですか?

(奥様)徒歩で13分くらいですね。土地は敷延なんですけど、敷延から出た前の道路がちょっと車通りが多くて危ないので、そこは気になりました。

 

― 車は、ちょっと気をつけないといけないですね。

(奥様)そうですね。なので、最初からすごく気に入った訳でもないんです。

 

古家を解体中

 

― 見に行かれたのはいつ位のことですか?

(奥様)1年くらい前かな? 去年の秋ぐらい。

 

― 見てきて、感想などを旦那様に伝えましたか?

(奥様)「場所はいいけどね」と言いました。でも区が変わって次男は転校することにもなるし、「場所はいいけどね」の「けどね」を強調して、引越さない方のトーンで伝えました。

 

― それで旦那様は「あっ、そう?」という感じだったんでしょうか?

(奥様)そうですね。それでしばらく話が消えて、立ち退きが済んだ頃に話がまた戻って来たんだと思います。保留にしてたのを、ちゃんと考えなきゃいけなくなったんですよね。

 

― それがいつ位でしょう?

(奥様)去年の11月とかだと思います。

 

― 旦那様が話を蒸し返してきた訳ですね?(笑)

(奥様)そうです。「あの話どうする?」って言われて。でも次男が転校することになるのが問題だなと思って。

 

― 奥様が出していた条件に引っかかりますものね。

(奥様)そうなんです。そうしたら、次男が中学を卒業するタイミングで引越せるように考えようと言い出したので、「それだったらいいんじゃない?」と答えました。それがきっかけで動き出しちゃった感じです。

 

 

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