不動産投資の融資の受け方とは?基本的な流れを解説
不動産投資の融資の受け方には、基本的な流れがあります。不動産投資ローン(アパートローン)は特に審査が厳しいため、融資の受け方を誤ると審査落ちや不利な条件での借入につながるかもしれません。融資の受け方を事前に知っておき、スムーズに資金調達を進められるよう準備しておきましょう。
不動産投資の融資の受け方をまとめると、以下のような流れになります。
▼不動産投資の融資の受け方の基本的な流れ
- 不動産投資の収支計画等を立てる
- 物件を検討する
- 金融機関を選ぶ
- 事前審査を申し込む
- 物件の売買契約を結ぶ
- 本審査を申し込む
- ローンの契約を結ぶ
融資の受け方の基本的な流れをご覧いただくと、その工程の多さに驚かれる方もいらっしゃるかもしれません。
事前審査が必要な理由は、融資の可否を判断し、物件を購入したあとに本審査に通らないといった事態を防ぐためです。審査に通過できなかった場合は、不動産投資の収支計画を見直したり、金融機関や物件を選び直したりする必要があります。
融資の受け方とあわせて知っておきたい審査を通過するコツ
融資の受け方について基本的な流れをご紹介しましたが、ここからはその中でも審査の受け方についてより詳しく解説していきます。
特に審査の厳しい不動産投資ローンを申し込む場合は、融資の受け方だけでなく、金融機関が何を審査しているかを知っておくことが重要です。
不動産投資ローンでは、主に以下の点を審査します。
- 返済能力があるかどうか
- 返済が滞らないか
これらをクリアするためには、どのような対策を講じる必要があるのでしょうか。ここからは、審査の受け方のコツをご紹介します。
不動産投資の自己資金(頭金)を準備する
不動産投資ローンを利用する場合は、物件価格の20%以上を目安に頭金を用意することをおすすめします。頭金が多いほど総支払額を抑えることができ、借入期間を短縮できるため負担が軽減されます。金融機関からすると返済リスクが低減するため、審査に良い影響を与え、金利を優遇してもらえたり、物件の選択肢が広がったりします。
理想的なのは、頭金に加えて運用時のための自己資金もある程度用意しておくことです。自己資金があれば、突発的な支出に対応できるため、万が一の際に返済が滞るリスクを抑えられます。不動産投資用に貯蓄などをして、計画的に自己資金を準備しておきましょう。
収益性の高い物件を選んで融資を受けやすくする
不動産投資ローンの返済原資は家賃収入であるため、金融機関は物件の収益性を重視します。では、収益性の高い物件とは、具体的にどのような物件なのでしょうか。
賃貸需要が安定しているエリアの物件は、家賃収入が確保しやすいため、収益性が高い傾向にあります。たとえば、駅から近く、商業施設が充実しており、人口が多いエリアは賃貸需要が安定している可能性が高いです。
また、新築や築浅の物件は修繕費が抑えられるため、安定したキャッシュフローに期待できます。中古物件でも需要に合わせたリノベーションや設備導入を行うことで、競争力を高められるでしょう。
先述した融資の受け方の基本にもあったように、本審査の前には事前審査が行われます。この事前審査を受ける段階で、物件に関する詳細情報が記載された書類の提出が必要となります。慎重に物件を選び、事前審査で信用を高められるようにしましょう。
個人の信用情報を良好に保つ
審査の受け方に関するコツの中でも、意外と見落とされやすいのが信用情報です。信用情報とは、契約や支払いの状況など、客観的な取引事実を登録した情報のことです。過去に携帯電話やクレジットカードなどの支払いを一定期間過ぎて滞納してしまった場合、その情報(事故情報)も登録されます。
金融機関は審査の際に、申込者の信用情報を照会し、過去の借入履歴や返済状況を厳しくチェックします。特に、クレジットカードの延滞や多重債務があると「信用リスクが高い」と判断され、融資の承認が難しくなる可能性があります。
そのため、日頃から計画的な資金管理を心がけることが重要です。クレジットカードの支払いは期限内に済ませる、不要なローンを避ける、借入額を適正範囲に収めるといった対策が求められます。
不動産投資の融資の受け方を知る上で気をつけるポイント
ここまで不動産投資の融資や審査の受け方をご紹介しましたが、いくつかの注意点があります。
たとえば融資の種類です。不動産投資の内容によって利用可能な融資の種類が異なり、それに応じて審査内容にも違いがある点に注意が必要です。その他にも、審査の受け方を知ると同時にどのような書類が必要になるか確認が必要です。なぜなら金融機関によって必要な書類が異なるからです。
ここからは、気をつけるポイントとして、融資の種類や審査に必要な書類について詳しく解説します。
投資する不動産や融資の種類を検討する
マンションやアパートなどには不動産投資ローンが利用されます。しかし、自己居住の要素が含まれる賃貸併用住宅(一つの建物内に自宅と賃貸部分が共存する建物)の場合は、住宅ローンが利用できます。
住宅ローンを利用する場合、基本的な融資の受け方は同じですが、審査の内容が異なります。住宅ローンは、一般的に返済原資が給与収入であることを前提としているため、主に審査されるのは「安定な収入はあるか」「資産はどのくらいあるか」という点です。そのため、不動産投資ローンよりも融資を受けやすいという特徴があります。
そのほかにも、不動産投資ローンに比べて金利や最大融資額が低いなどの違いがありますので、それぞれの特徴を十分に理解した上でローンを組むようにしましょう。
弊社「はたらくおうち」は、賃貸併用住宅を専門的に取り扱っております。住宅ローンの利用について不明な点や不安がある方はお気軽にご相談ください。
不動産投資の融資に必要な書類を確認する
不動産投資の融資を申し込む際には、さまざまな書類の提出が求められます。金融機関や融資の種類によって必要な書類は異なるため、金融機関を決めたらどのような書類が必要になるか確認しましょう。
▼不動産投資の融資において必要となる書類の例
- 借入申込書
- 物件関連の書類
登記簿謄本、販売図面、公図、地積測量図、建築図面、周辺地図、建物図面、固定資産税評価証明書、売買契約書、重要事項説明書、レントロールなど - 収入・資産関連の書類
源泉徴収票または確定申告書の写し、決算書(事業主の場合)、資産証明書類など - 本人確認関連の書類
印鑑登録証明書、身分証明書、住民票、納税証明書など - その他必要書類
返済予定表(既存の借入がある場合)など
不動産会社や仲介会社などが用意してくれる書類もありますが、自分で用意しなければならない書類もあるため注意が必要です。
賃貸併用住宅の融資の受け方について知りたい方はこちら
前述の通り、不動産投資の融資は、受け方や流れを把握して万全の準備をしておくことで審査が通りやすくなります。ただし、金融機関ごとに異なる審査基準や条件、自己資金の割合、収支計画の立て方など、考慮すべきポイントが多く、融資の受け方を知っていても難易度が高いと思います。特に不動産投資が初めてという方は、不動産会社や融資をサポートする会社などへ相談されることをおすすめします。
弊社「はたらくおうち」は、賃貸併用住宅の融資をサポートします。収支計画の立案や書類の準備、さらに必要に応じて金融機関との交渉も行います。賃貸併用住宅に理解のある金融機関との融資実績もございますので、審査に自信がないという方は、お気軽にご相談ください!
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